洋画家として約20年くらい続けた後、日本画に転向した作家です。洋画の時代は仏像を主題に10年くらい続けていました。主題の関係から日本画にも興味を持つようになりました。その頃から自分の表現は日本画の方が適しているのではないかと常に煩悶していました。日本画の団体に所属するようになったことを機会に、清水の舞台から飛び降りる思いで日本画に転向を致しました。一からの出直しで体に変調をきたし、聴力の大半を失ってしまう境遇にも遭いました。失ったものは大きいですが、得たものも、また大きいものがあります。今日ある
のは、この試練があったからこそ、今の自分があるんだと受け止めています。