左の作品は、私の時代的傾向を選んで列挙したものである。都会の風景シリーズを3年ぐらい続け、その後、塔のある風景シリーズを5年ぐらい続けた。その後は能楽を主題に、現在まで続いている。能楽のシリーズの中で能面のコンポジションが10年ぐらい続いた。その間、CG(コンピュータグラフィクス)の作品が7年ぐらい続いた。ここ4年ぐらい前から日本画の原点に返って主題の追求をしている。
使う絵の具は岩絵の具が主流である。膠を定着剤として使っているので膠彩画と言える。アクリルカラーも使うことがある。作画の表現技法は日本画の考え方を大切にしている。現代美術の技法も取り入れながら現代に合った日本画づくりに心がけている。
よい絵は大きさに関係しないと言われているが、展覧会に出品する作品は大作を発表することを責務としている。絵に全力投球したい意欲の表れと考えている。体力が続くまでこの信条を持ち続けたいと思っている。